オフショア開発とは

オフショア開発(offshore development)とは、情報システムやソフトウェアのシステム開発業務を海外の事業者や子会社に委託・発注することです。

オフショア開発は、日本企業において1990年代ごろから取り組み始めたと言われており、国内より賃金が安い海外のエンジニアを活用することで人件費を抑える「コスト削減」の手段の1つとして活用されてきました。
近年では日本国内のITリソース確保がより一層厳しくなっていることから「IT人材のリソース調達」や「高い技術力」を求めてオフショア開発を活用する企業が増えています。

2020~2022年においては、コロナ過で日本のDX推進が加速したこと、リモートワークやオンラインミーティングが普及したことなどの影響により、大企業だけでなく中小企業においてもオフショア開発がエンジニアリソース確保における選択肢の一つとなり、オフショア開発は日本国内においてますます需要が高まっています。

オフショア開発の活用メリット

 オフショア開発の活用メリットについて詳しく説明していきます。

1.コスト削減ができる

オフショア開発の大きなメリットの一つは、コストが削減できることです。

日本と比較してエンジニアの人件費が安い国へ開発業務を委託することで、人件費を削減することができます。システム開発費用の大半を占めるのが人件費で全体の8割を占めるとも言われているので、人件費を抑えることができれば開発コストを削減することができます。

また、エンジニアリソースの確保はオフショア開発会社が行うので、日本国内で高騰している採用コストに関しても削減することができ、採用業務に掛かる工数も削減することができます。

オフショア開発を選択することで発生するコストもありますが、トータルとしては1人当たりの人件費を抑えることができます。(プロジェクトの期間が長いほど、コスト削減を実感しやくすなります。)

2.IT人材を必要なタイミングで確保できる

日本国内と比較してオフショア開発が盛んなアジア各国では若くて優秀なエンジニアが多く、IT人材リソースの確保が容易です。

日本国内においてIT人材の有効求人倍率は8~10倍となっており、経済産業省の発表では、「2030年には、最大で79万人のIT人材が不足する」と予測されています。エンジニア採用に苦戦する企業は多く、人材確保競争も激化の一途を辿っています。エンジニアの採用できず、プロジェクトがなかなか開始できないということもあるでしょう。

一方、ベトナムやバングラディッシュをはじめとしたオフショア開発国ではエンジニアリソースが確保しやすく、さらに情報通信分野やデジタル分野での企業が増加しており、国策としてエンジニア教育に力を入れていることから、今後も若くて優秀なエンジニアが増えていくことが予想されます。

オフショア開発を活用することで、プロジェクトに合うスキルや技術を持つエンジニアを日本国内より早く確保できるため、結果としてプロジェクトの開始時期を遅らせないことにも繋がるでしょう。

3.技術力の高い人材を確保できる

日本と比較するとオフショア開発国のエンジニア人件費は安いですが、現地の他の職種と比較すると給与水準が高く、IT企業への入社を希望する人が増えています。それに伴い、大学でITを学ぶ生徒も増えており、インターンシップなどを活用して学生の時から実際に開発に触れることで技術力を身に着け、卒業する頃には1人前のエンジニアとして活躍できる若者が増えています。

オフショア開発を活用することで最新の技術を身に着けた、若くて成長意欲のある優秀なエンジニアを確保することができ、システム開発において新しい提案を行ってくれることもあるでしょう。

4.自社専用の開発チームが作れる

オフショア開発ではラボ契約(準委任契約)を締結することでプロジェクトに必要なスキルを持つエンジニアによって編成された自社専用の開発チームを作ることができます。

ラボ契約は契約期間内であれば自由に開発を行うことができ、仕様変更なども柔軟に対応できます。詳細な仕様が定まっておらず、開発しながら決めていきたいプロジェクトなどに向いています。

また、開発チームメンバーを固定することができるため、サービスやシステムのノウハウやナレッジ蓄積することができ、生産性と品質が安定した開発を行うことができるのもラボ契約の特徴の一つです。

オフショア開発を活用することによって自社の開発チームのように自由な指示出しができる専用の開発チームを作ることができます。

>>関連記事「オフショア開発におけるデメリットと失敗しない為の4つのポイント」

オフショア開発会社の選び方

 オフショア開発会社の選び方をステップごとにご紹介します。

1.オフショア開発国の調査

委託先企業を絞るためにも、委託する国を決めることは重要となります。

オフショア開発の目的、ITエンジニアの平均賃金の上昇率、情報サービス業界における輸出総額・上昇率などを確認するとよいでしょう。

また首都圏・大都市・地方などのロケーションによって賃金や利便性も異なりますので、会社の方針や都合を踏まえて評価しましょう。

>>オフショア先の各国の特徴をまとめ

2.運営会社の選定

オフショア開発先の国が決定したら、次に運営会社を選定しましょう。

運営会社には「現地法人が運営するオフショア開発会社」「日系企業が運営するオフショア開発会社」「外資系企業が運営するオフショア開発会社」の大きく3つのパターンに分かれます。
それぞれの強み、弱みを確認し、より自社と相性の良い運営会社を選ぶことをお勧めします。

3.オフショア開発会社の選定

続いて、オフショア開発会社の選定です。

依頼したい案件に合うオフショア開発会社を選ぶことが重要です。

下記のポイントについては事前にオフショア開発会社とWEBミーティングなどで確認することをお勧めします

 ・過去の開発実績や得意分野

 ・品質管理基準やセキュリティ

 ・コミュニケーション力

 ・契約形態や契約方法

 ・リソースプールやバックアップ体制

可能であれば実際に現地へ行ってオフィスの立地やセキュリティ管理、エンジニアの雰囲気を確認することをお勧めします。

オフショア先の動向、人気の国は?

最後にオフショア開発で人気の国についてご紹介します。

現在オフショア開発で人気の国は中国、ベトナム、インド、ミャンマーの4ヶ国が挙げられます。
IT大国として優秀な技術者の多いインド、オフショア開発の長い歴史がある中国は、依然として大きな需要がありますが、近年、人気を集めているのはベトナムです。これにはインド、中国に比べて人件費が安い、親日で真面目な国民性などの要因が大きいと思われます。 また、ベトナムは国策としてエンジニアを増やしており、日本では確保しにくいエンジニアを比較的確保しやすいという事情もあります。日本語ができる人が多いというのもベトナムの特徴でしょう。

中国はもともと日本企業のオフショア開発委託先として非常に人気のある国でした。しかし、2012年ころには中国国内で大規模な反日デモなども行われるなど政治的なリスクも発生し、また、賃金レベルもかなり上昇したことから、別の国での検討が進むようになったと言われています。

上記以外にもフィリピン、タイ、インドネシア、エチオピアといった国々に依頼する場合もあります。ミャンマーは近年の政治クーデターもあり、安定的な体制確保問観点では難しさが残っています。また、英語での対応が可能なインドネシアはオフショア人気の高まっている国のひとつであり、今後の動向が注目されています。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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