近年、コロナ禍に伴うDXの推進を背景に、日本国内でのエンジニア採用・調達が益々厳しくなっており、【リソース不足】と【開発コスト高騰】の課題を解決すべく、オフショア開発への関心がより一層高まっております。

オフショア開発のメリット・開発コストの削減 ・優秀なエンジニアリソースの確保 ・専属の開発チームによる品質の安定 などが挙げれる一方、デメリットもあり「過去にオフショア開発で失敗という話を聞き、オフショア開発に漠然とした不安がある」というお声もよく聞きます。

本記事では『オフショア開発におけるデメリットと失敗しない為に実施するべき4つのポイント』についてお伝えしていきます。

オフショア開発のデメリット

オフショア開発の場合、言語の壁・文化の壁・時差・物理的距離などの要員から下記のようなデメリットが発生する可能性があります。

1.コミュニケーションコストが高くなる

オフショア開発では海外のリソースを活用するため、コミュニケーションコストが高くなることがあります。

オフショア開発では言語の違いを解消するためブリッジSEという、クライアントと現地スタッフの間に入りコミュニケーションの架け橋を担うシステムエンジニアがいます。

ブリッジSEは設計書を翻訳し現地スタッフへ説明する重要な役割ですが、経験や能力については個人差があり経験の少ないブリッジSEの場合、日本独特の言い回しや日本式のホウレンソウを熟知していない可能性があります。

また、文化の違いや物理的な距離の影響もあり日本人同士であれば伝わることがオフショア開発の場合はクライアントと現地スタッフの間で認識のズレが発生してしまうこともあります。認識のズレを起こさないためにも丁寧なコミュニケーションが必要となり、結果としてコミュニケーションコストが高くなってしまう可能性があります。

2. 求めている品質レベルとの乖離が生じる

オフショア開発では求めている品質レベルとの乖離が生じる可能性があります。

日本の製造分野で得られたプロダクトの品質保証や、長年に渡る数多くのITトラブルから蓄積された品質保証の考え方は、世界最高峰の “ジャパンクオリティー” を築き上げてきました。
しかしオフショア開発においては、日本独自の商習慣や品質に関するノウハウや技法を知らないことや”良い品質”の基準が異なること、また上記でお伝えしたコミュニケーションによる認識のズレなどから、日本では当たり前品質を期待していたものが、求めている品質レベルとの乖離が生じる可能性があります。

3.時差などの影響によるスケジュール遅延

オフショア開発では時差などの影響によりスケジュールが遅延してしまうことがあります。

日本とオフショア先国との時差や祝日が異なることから、仕様変更やトラブルの発生時などすぐに確認を行いたい場合に時間を要してしまう場合があります。(日本においては時差の少ない東南アジアのオフショア開発が人気の理由でもあります)

また、文化的・地理的な隔たりによる進捗管理の難しさや認識のズレにより何度も修正が発生してしまうなど、結果としてスケジュールが間に合わないということが起こる可能性があります。

4.コストメリットが出せない可能性がある

【開発コストの削減】を行う為に、オフショア開発の活用を選択したにも関わらず、コスト削減ができないこともあります。

オフショア開発の場合、開発エンジニア以外にコミュニケーションサポートを行うブリッジSEやクオリティーを上げるためのQCなどの役割のメンバーが必要となります。

日本人開発エンジニア1人~2人月で対応できるような小規模プロジェクトなどは日本人開発エンジニアの1人当たりの人件費とオフショア開発チームのトータル人数の金額は大幅に変わりません。コミュニケーションコストなどを考えると結果としてコストメリットが出せない可能性もあります。

5.ビジネス習慣の違いなどを理解する必要がある

国が違えばビジネスの習慣が異なります。例えば日本では納期を間に合わせるため残業や休日出勤を行うことがありますが、国によっては家族との時間を優先したい為、残業に対して消極的な文化もあります。また、報連相の違いや委託元と委託先の関係から評価を気にしてしまうなど、問題が発生した場合に自分たちだけで解決してしまうといったこともあります。オフショア先のビジネス習慣に寄り添いながら進めていく必要があります。

失敗しないためのポイント

ここからは上記で挙げたデメリットに対処できるよう、失敗しないための4つポイントをお伝えしていきます。

1.オフショア開発に合う案件を選択する・ラボ型開発を選択する

オフショア開発では開発コストの削減やコミュニケーションコストを削減するため、下記のポイントに気を付けてラボ型開発を選択することをお勧めします。

【オフショア開発に向いている案件】
 ・単発で終わるのではなく、半年以上継続するような5~10人月程度の案件
 ・業界特有の(理解に時間を要する)複雑な業務ロジックを含まない案件
 ・独立性の高い案件
 ・JavaやPHP、Webサービスなどの今の技術を使用する案件

また、ラボ型開発を選択してある一定のメンバーを継続して活用することによりビジネスフローや業務ロジックの理解が深まり、オフショア先にナレッジが蓄積することで品質や生産性を向上にも繋がります。

2.PJ開始前に双方の理解を深める

PJを開始する前にメンバー全員の理解を深め共通の認識を持つことが重要です。PJ開始前にはキックオフを行うことをお勧めします。
メンバー紹介や挨拶だけではあまり意味をなさず、いかに心理的安全を作り上げ、チームビルディングの場として成立させるかが重要です。

【オフショア開発におけるキックオフアジェンダ例】
 ・自己紹介(役割/どういうときに相談して欲しいか/趣味などのパーソナルなことも)
 ・提案書や社内の企画書など、プロジェクトの目的・背景や課題に関わる詳細説明
 ・会議体(日時/議題・アジェンダ/参加者/議事録担当などの役割)
 ・PJ運営の詳細(開発プロセス、納期、ホウレンソウ/エスカレーションパス)
 ・現状の業務フローと、新業務フロー(変わることの明確化)
 ・日本独自と思われることの詳細説明(商習慣、各種業務等)
 ・ディスカッション

上記の項目を参考にプロジェクトについて時間を掛けて説明しましょう。
PJ開始前に日本側が求める品質や納期を現地スタッフに理解・納得してもらった上で開発をスタートできれば¥らのモチベーションや後の品質が良い方向に進むことに繋がります。

キックオフでは現地スタッフからの質問や意見を出しやすいように、クライアント側は積極的に話しかけ、理解度を確認し、ディスカッションの際には無茶ぶりを含めてブレーンストーミングが起こるように進行しましょう。

キックオフの前には委託先国の文化や国民性をインターネットで検索するなど、文化やビジネス習慣の違いを理解して寄り添うことで信頼関係を構築することに繋がります。もし可能であれば日本人プロジェクトメンバーが1人でも現地へ行き、対面にてキックオフをすることをおすすめします。

3.コミュニケーションの方法を工夫する

オフショア開発を行う上で、進捗報告やレビューなどプロジェクトの様々な場面で現地スタッフとコミュニケーションを取る機会があるかと思いますが、コミュニケーションの方法を工夫することで認識のズレの回避やコミュニケーションコストを削減できることに繋がります。

【オフショア開発におけるコミュニケーションの工夫】
・翻訳が必要な資料は短文・完結・箇条書き・粒度をそろえた日本語にして書くようにする
・用語集を作成する(日本語、英語、現地で並列表記する)
・報連相の方法を明確にしておく(いつ、誰が、どのように)
・進捗報告は定型フォーマットを活用し、記載内容の属人化を防ぐ
・議事録担当者を決め、会議毎に記録を取り共有する(言った言わないを防ぐ)

・丁寧な日本語を使いすぎず、指示を明確にする
・相手が理解したか、確認を行う(「大丈夫です」ではなく、具体的に説明してもらう)
・クライアント側とBSEは時間を決めて日々、進捗確認を行う(15分-30分程度でも毎日やる)

ブリッジSEは日本語が理解できるとは言え、母国語ではありません。記録に残すことで読み返すことができ、より理解が深まります。また、記録や用語集があることで、新しいスタッフが入った場合でもスムーズにプロジェクトのキャッチアップを行うことができます。

ブリッジSEとの日々の進捗確認では日頃からクライアント側が雑談も含めたコミュニケーションを積極的にかわし、相談しやすい環境を作ることも重要となります。

4.早期に品質のチェックを行う

オフショア開発に限らずではありますが、品質管理で重要なことは異常や違和感を早期に発見して、早い段階で修正を行うことです。オフショア開発においてはより強化して頂きたいポイントになります。開発スタート時は特に短い期間で品質の確認を行い、品質が良くない場合には、スキル不足によるものなのか、仕様の理解不足によるものなのか、原因探り、解決策を検討しましょう。

ベトナムオフショア開発が選ばれる理由

ここまではデメリットと失敗しない為のポイントについてお話しさせて頂きましたが、日本においてオフショア委託先国として最も注目されているのがベトナムだということはご存じでしたでしょうか。

オフショア開発国にベトナムを選択することで日本企業にとって様々なメリットがあり、上記であげたデメリットを低減することにも繋がります。

【ベトナムオフショア開発のメリット】
 ・親日国である
 ・日本での就業経験を持ち日本式のビジネス習慣を理解しているブリッジSEが多い
 ・若くて優秀なエンジニアが豊富
 ・最新の技術要素を身に着けている
 ・日本と比較して人件費が安いため、開発コストが削減が期待できる
 ・時差が2時間
 ・日本よりベトナムの方が営業日数が多い
 ・日本からのアクセスも良く、出張に行きやすい
 ・インフラ環境が整っている
 ・政治情勢が安定している

ベトナムオフショア開発は上記のようなメリットがあり、オフショア開発におけるデメリットを少しでも低減できる要素があることからとても人気が高くなってます。

オフショア開発を検討する際はベトナムを候補に入れてみては如何でしょうか?

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