こんにちは!日本企業に特化したベトナムオフショア開発サービスを提供するスマラボです
「名前なんて呼べればいい」と思うかもしれません。しかし、名前の呼び方ひとつで、信頼が深まることもあれば、誤解を生むこともあります。特にオフショア開発では、物理的にも心理的にも距離がある分、コミュニケーションの“ちょっとしたズレ”が積み重なって、後々大きな問題に発展することがあります。
ベトナムは、日本からのオフショア開発先として近年ますます注目されています。その背景には、技術力のある若いエンジニア層の厚み、価格競争力、そして親日的な国民性があります。一方で、文化や価値観の違いを無視して開発を進めた結果、意思疎通に課題が出るケースは珍しくありません。
本記事では、ベトナムの名前の文化を入り口に、オフショア開発におけるチームビルディングや信頼構築のヒントを紐解いていきます。
この記事はこんな人にオススメ!
- ベトナムとのオフショア開発を検討しているが、現地の文化に不安を感じている
- オフショア開発でチームを組む上で、信頼関係をどう築くべきか悩んでいる
- 「要件ズレ」「すれ違い」など過去の外注経験から、円滑なコミュニケーションのコツを探している
目次
ベトナム人の名前は“ファーストネーム”ではない?
日本では一般的に「姓→名」の順番で表記されますが、ベトナムでもこれに近い文化があります。ただし、日本と大きく異なるのは、“姓”の種類が極端に少ないこと。たとえば「グエン(Nguyen)」という姓は、全国民の約4割が名乗っていると言われています。他にも「チャン(Tran)」「レ(Le)」など数パターンに限られています。

一方、名前の最後に来る“名”が、実際の呼び名(ファーストネーム)になるケースがほとんどです。たとえば「Nguyen Van An(グエン・ヴァン・アン)」という名前の人がいたとすると、「アンさん」と呼ぶのが自然です。「グエンさん」と呼ばれても、本人としては違和感があるどころか、誰のことを言っているのかわからない場合すらあります。
また、ベトナムには“ミドルネーム”の文化があり、宗教的・家系的な意味合いを含んでいるケースもあります。これらを理解せずに呼び間違えたり、メールで誤って敬称をつけると、意図せず信頼を損なうことがあります。
呼び方ひとつで、信頼感は大きく変わる
日本では「〇〇さん」と呼べばそれで通じる場面が多いですが、ベトナムでは「下の名前+さん」が丁寧かつ自然な呼び方になります。ベトナム人の中には、職場の同僚や上司、取引先にもフレンドリーに名前で呼び合う文化があり、「〇〇さん」「〇〇くん」のような丁寧語というよりも、呼ばれ方=信頼されているかのバロメーターになることもあります。
さらに、現地のエンジニアに対して「Aさん」「Bさん」と敬意をもって接する日本側の姿勢は、結果的に仕事の進めやすさにもつながります。逆に、名字で呼び捨てにしたり、発音しにくいからといってあだ名を勝手につけてしまったりすると、それが現地メンバーの心に引っかかり、関係構築の妨げになる可能性もあります。
オフショア開発が失敗してしまう4つの原因について知りたい方はコチラ
コミュニケーションの“ズレ”は、こうして生まれる
よくあるオフショア開発の失敗に「要件は伝えたはずなのに、全然違う成果物が出てきた」というものがあります。この背景には、言語や文脈、そして文化的な“当たり前”の違いが存在しています。たとえば、日本では遠回しな依頼や、空気を読むことが前提になっている場面でも、ベトナム側からすると「明確な指示がなかった」と受け取られてしまうことがあります。
このようなギャップは、名前の呼び方にも現れます。「私たちは丁寧に接しているつもりだった」「距離を縮める意図であだ名を使った」という意図があっても、それが“雑に扱われた”と感じさせてしまうことがあるのです。だからこそ、文化を知った上での“意識的な配慮”が信頼関係の土台になります。
チームビルディングは、文化理解から始まる
ベトナム人エンジニアとのチーム開発を成功させるには、技術力や管理体制以上に「人としての関係性」をどう築くかが鍵になります。特にアジャイル開発のようなスピード感が求められる現場では、お互いにストレスなくやり取りできる状態をつくることが、パフォーマンスに直結します。
そのためには、名前を正しく呼ぶことが、意外にも大切な第一歩です。「この人は私をちゃんと見てくれている」「尊重してくれている」と感じられると、現地のメンバーもより積極的にコミュニケーションを取ろうとしてくれますし、プロジェクトに対するモチベーションも上がります。
スマラボでの取り組み:名前の文化も含めたチーム設計
私たちスマラボでは、ベトナム人エンジニアとのチーム開発を進める際に、名前の読み方・呼び方のレクチャーを日本側にも実施しています。また、日本語で直接コミュニケーションが可能な人材や、文化的な違いを橋渡しする“通訳的な役割”のブリッジSEも配置しています。
このように、単に「安く開発できる」だけでなく、長く信頼して任せられるチームをつくるための体制を重視しているのが、スマラボの特長です。
まとめ:小さな違いへの理解が、チーム力を育てる
オフショア開発は、コスト面やリソース確保の手段として注目されていますが、その成功の裏には“人間関係”の設計があります。名前の呼び方ひとつにも気を配れるようになると、単なる発注先ではなく「同じチームの仲間」として開発を進められるようになります。
ベトナムという国は、文化の違いはあるものの、相手を尊重する姿勢にはとても敏感です。名前というシンプルな入り口から、ぜひコミュニケーションの質を見直してみてはいかがでしょうか。きっと、想像以上にその小さな配慮が、大きな成果につながっていきます。
ベトナムオフショア開発ならスマラボ
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