オフショア開発とニアショア開発の違いをご存じですか?

本記事では
「開発案件の外注先を検討している」
「オフショア開発とニアショア開発をどちらを選ぶべきか悩んでいる」
「オフショア開発とニアショア開発のそれぞれのメリット・デメリットを知りたい」

このようにお考えの方に読んで頂きたい記事です。

本記事を読むことでオフショア開発とニアショア開発それぞれの特徴を知ることで自社に合う開発手段を選べるようになります。
それではオフショア開発とニアショア開発の違いとは?それぞれの概要とメリット・デメリットを解説していきます。

オフショア開発とは

オフショアは英語表記すると”offshore”となり 「離れて」という意味の「off」と「岸」を意味する「shore」が組み合わさった言葉で、本来は「そこから離れること」という意味を持ちますがビジネスで使用される場合は、「自分の国から離れた地域」を表し、「海外」という意味で使用されます。物価や人件費の安い地域に業務の一部を移し、コスト削減を目的とします。「オフショア開発」の他に「オフショア投資」「オフショア生産」「オフショアセンター」 などがよくビジネスで使われます。

「オフショア開発」とは、開発業務や作業を海外の企業に委託することをいいます。委託先の国はベトナムや中国を始め、インドやフィリピン、ミャンマーなどが多く活用されています。

オフショア開発先となる国は日本と比較して人件費が安く、労働人口が多いことから人材も豊富です。コスト削減、また人材不足を解決できるとして、現在多くの国内企業から注目を集めています。

ニアショア開発とは

ニアショアは英語表記すると”Near shore”となり、直訳すると「近くの海岸」や「そばにある沿岸」などを意味をもつ言葉になります。

ビジネスにおいて、ニアショアは「地方企業への外注」または「近い場所にある企業や事業所への外注」を指す言葉として使われています。

ニアショア開発とは、地方都市にある企業に開発業務を委託することをいいます。 一般的なパターンは、物価の高い大都市圏から、物価の安いエリアへの委託することが多いです。 委託先は、沖縄や北海道のなど距離が遠い場所や、交通の便が悪いエリアが多いようですが、地域物価の安さが第一の理由となっているようです。

昨今はリモートワークツールの発展やテレワークの推進により、生活費の安い地方へ移住する方が増加しました。今後もこうした流れは続くと考えられており、ニアショア開発の発注も増えると予想されています。

オフショア開発のメリット・デメリット

メリット・デメリットのイメージ

まずは、オフショア開発のメリット・デメリットを紹介していきます。

オフショア開発のメリット

オフショア開発のメリットは大きく4つあります

  • コスト削減できる
  • IT人材の確保
  • 自社専属チームが作れる
  • 中長期戦略(内製化)に活用できる

それではそれぞれの特徴を見て行きましょう

コスト削減ができる

オフショア開発では人件費を抑えることでコストを削減することができます。
オフショア開発先となる国の人件費は、日本と比較すると安いです。中国やインドではコストが上昇傾向にあり差は埋まりつつありますが、ベトナムやフィリピンなどの国では、まだ十分にメリットがあります。

例えば、オフショア開発で人気のベトナムの人件費は、日本の1/2〜1/3程度と言われています。ベトナム人エンジニアを活用してシステム開発を進めることができれば、コスト削減に繋がり、その分利益を残すことができるでしょう。

IT人材の確保

オフショア開発を活用することでIT人材を確保することができます。
日本国内はIT人材が不足しています。その背景に少子高齢化やDX推進によるエンジニア需要の高まりなどが上げられます。特に開発経験の豊富な人材はどの企業も求めており、競争が激しくなっていることから、採用投資(採用コスト)が増えていることも企業の悩みになっています。

一方、オフショア開発が盛んな国は20代〜30代の層が人口のボリュームゾーンで、ITエンジニアは給与が高く人気の職業であることから人材が豊富です。大学でIT知識を学び、在学中にインターンにてOJTを終え、卒業後は一人前の開発者として働くことができます。オフショア開発を活用することで若くで経験豊富な人材をすぐに確保することができます。

自社専属のチームが作れる

オフショア開発を活用することで、自社専属の開発チームを作ることが可能です。受託開発で要件が決められた開発を行う、ラボ契約でエンジニアリングサービスとして利用するなど、企業のニーズに合わせて活用でき自由度が高いことが特徴です。

オフショア開発では言語の違いによるコミュニケーションコストがデメリットになることもありますが、オフショアチームを作り継続して活用することで最小限に抑えることができます。案件をこなす中で、考え方や進め方の共有が行われ、チームにナレッジが蓄積されることで、スムーズにコミュニケーションを行うことができるようになります。開発スピードや品質の向上にも繋がるでしょう。

中長期戦略(内製化)に活用できる

専属チームで開発を進め、ノウハウやナレッジが貯まることで先の戦略を立てやすくなります。最初は小さい案件を起点として自社の業務理解や仕事の進め方をも学んでもらい、チームメンバーを少しずつ増やすことで大きな案件にも対応できるようになります。

この先日本の人材不足はさらに深刻化すると考えられており、早めに対策をすることが重要です。今後規模の拡大を考えている場合は、ぜひオフショア開発を検討してみてください。

オフショア開発のデメリット

オフショア開発のデメリットは大きく2つです

  • コミュニケーションコスト
  • 文化や働き方の違い

それぞれの特徴を見て行きましょう。

コミュニケーションコストがかかる

オフショア開発ではオフショア先国メンバーとの言語が異なるため、国内企業よりも多くのコミュニケーションコストがかかります。何度も説明するなど、日本人とやり取りするのとは勝手が異なることを理解しておきましょう。

この場合、口頭でのやりとりだけでなく、共通認識が持てるツールや定型資料を活用することでコミュニケーションコストを抑えることができるでしょう。

また、コストという面では「日本語ができるBrSE(ブリッジSE)」「コミュニケーター」など、オフショア開発特有のコミュニケーション人材が必要になります。小規模の案件では、人件費のメリットがでないこともあります。

文化や働き方の違いがある

日本と海外では商習慣やビジネスマナーが異なります。例えば日本では指示されていないことも必要なことであれば気を回して対応しますが、海外では指示されたことだけをやるというのが一般的です。 日本では当然にやるべきことも、海外では実施されないこともあるので、その国の特徴や考えを理解すること、また開発プロセスを定義しておくことが重要です。

また、相手国だけなく日本特有の文化についても注意が必要です。例えば日本の「よろしくお願いします。」という表現がありますが、日本ではMTG時の挨拶やこちらの気持ちを相手に受けれいてほしい時など様々な意味合いやシーンで使われる表現ですが、海外の人には伝わりにくいです。

抽象的なやりとりは認識違いが発生しやすいので、なるべく具体的に指示するといいでしょう。また、逐一作業の進捗を確認する、報告を受けるだけでなく自分の目で物事を確認することも重要です。

ニアショア開発のメリット・デメリット

続いて、オフショア開発と比較した時の、ニアショア開発のメリット・デメリットを紹介していきます。

ニアショア開発のメリット

ニアショア開発のメリットは3つです

  • やりとりをスムーズに行うことができる
  • 地方の余剰人材を確保できる
  • 政治的(為替など)な影響がない

それではそれぞれの特徴を見て行きましょう

やりとりをスムーズに行うことができる

ニアショア開発では日本企業が相手になるため、担当者も日本人となります。オフショア開発の「言葉の壁」が発生せず、やりとりがスムーズです。これまでと同様の開発プロセスでプロジェクトを進めることができ、認識齟齬なども発生しにくいでしょう。

地方の余剰人材を確保できる

大手IT企業の本社は東京に集中しており、首都圏の人材は慢性的に不足していますが、一方で地方は比較的余裕があり、首都圏に比べるとスキルや希望条件に合う人材を見つけることができるでしょう。

昨今リモート可能な業務に就く方の地方移住が進んでいることから、今後益々ニアショアを活用する企業も増えてくるでしょう。

政治的(為替など)な影響がない

オフショア開発では海外のリソースを活用する為、為替の影響を受けることがあります。ドルで契約している場合は為替の影響を直接受けることになり毎月の支払金額も異なります。また円払いで契約している場合も、円安の影響で単価の値上げをお願いされることもあるでしょう。また、国によっては、政情不安により進捗に影響をきたすケースもあります。

ニアショア開発では政治が安定した日本で国内企業と契約することになるため、そうした影響を受けることがほぼありません。

ニアショア開発のデメリット

ニアショア開発のデメリットは3つです

  • コスト削減効果が低い
  • 長期的な人材確保が難しい
  • 優秀な人材の確保が難しい場合がある

コスト削減効果が低い

地方の人件費は首都圏よりは低い傾向にあるものの、オフショア開発と比較するとコスト削減効果は低いです。 ベトナムではエンジニアを1人月30万円で採用できることもありますので、コスト面ではオフショア開発の方がメリットが大きいです。

予算が限られている、大幅なコスト削減を狙っている場合はオフショア開発を選択したほうが良いでしょう。

長期的な人材確保が難しい

地方に移住する人は増えているため短期的には人材確保が望めますが、少子高齢化から長期的には人材確保が難しいと言えます。

中長期的な人材確保や内製化は海外リソースを活用したオフショア開発の方が現実的です。

優秀な人材の確保が難しい場合がある

ニアショアはは首都圏と比べてエンジニアの確保がしやすいという特徴がありますが、リモートが一般化したことやフリーランスで働くエンジニアが増えたことから、地方に住む優秀なエンジニアの需要は高くなり、また単価も上がっているため、首都圏同様、経験のある優秀なエンジニアリソースの確保が難しくなっています。

また首都圏と比べると地方では大規模案件に携わる機会が少ない為、場合によってはスキル不足や開発に必要なプログラミング言語を扱えるエンジニアがいないなど、案件内容や規模によってはニアショア開発が向かない場合もあります。

オフショア開発とニアショア開発の違い まとめ

オフショア開発とニアショア開発は、委託先が海外か国内かに違いがあります。

オフショア開発はコスト面と中長期的な戦略を立てられる点、ニアショア開発は日本のやり方で進められて為替や政治による影響がほぼない点にメリットがあります。外注先を検討する際は、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で比較するといいでしょう。

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