株式会社フロンティアコンサルティング様
働く場作りにおける様々な業務をワンストップで対応できる経験豊かなコンサルティングファームとして、主幹事業である「ワークプレイス構築」「サードプレイス構築」「ビル資産価値向上」それぞれで戦略的に答えを導き出し、お客様が求めるその場所ならではの価値をデザイン、設計していきます。
パーソナルシェアオフィス「comolu」
【comolu】(コモル) は、安全性の高いネットワークおよび快適なウェブ会議を実現する安定した通信環境を完備。隣室や通路からの雑音を限りなく排除した遮音性に優れた設計に加え、高集中・長時間のデスクワークでも効率の落ちにくい家具やデザインを採用しました。リフレッシュや準備・残作業向けに予約時間の前後30分間利用可能な作業スペースも備え、働く人起点の新たなワークプレイスを提供します。営業時間内15分単位(個室:税抜300円・会議室:税抜600円~の従量課金型)で24時間予約できます。全室完全予約制のため、待ち時間なく円滑な利用が可能です。
フロンティアコンサルティング様が抱えていた課題
- フロンティアコンサルティング様にとって新規事業として取り組むビジネスであり、
システム仕様だけでなくビジネスモデルなども含めて詳細検討をこれから進めていく段階であった - 将来的に社内エンジニアでのシステム構築内製化を目指しているが、
着手時点では必要なリソース確保が困難であった - 施設オープンと同時リリースを目指していたため、短期(3-4か月後)での一次リリース完了が必要だった
スマラボからの提案
- バックエンドから最短で開発を進めつつ機能追加をアジャイルで対応することで、早期リリースを実現
- クラウド(AWS)インフラ並びにソフトウェア開発、現地疎通までワンストップで対応
- 日本人PM/SEの参画により、オフショア開発によるコミュニケーション齟齬を最小化
開発概要
パーソナルシェアオフィス「comolu(コモル)」の予約Webアプリケーションを開発
- 体制:
- PM1名、ブリッジSE1名、SE2名、PG6名、QC(テスター)3名
- 規模:
- 約30人月(管理工数除く)
- 期間:
- 3か月
- 技術要素:
- React.js、PHP 8.1/Laravel、MySQL、Apache 2.4、Amazon Linux 2、BioStar2、Windows Server 2019、AWS
- 今回の依頼範囲:
- アプリ開発/設計、製造、単体テスト、結合テスト、インフラ/AWS環境構築
Interview01
新規事業開発部
村山 宜広 様
スマラボをパートナーに選んだ理由をお聞かせください
私自身システム開発経験が豊富ではなかったので、第一にアドバイスやご提案を頂けることを重視していました。
また、今回のプロジェクトは新規事業ということもあり期日やコストが限られていたものの、
システムは作った後も管理・改修を行い、成長させていくものだと思っていたので、継続性を意識していました。
その上で、初めはスモールスタートでやるべきことをやって徐々に機能追加していけるように拡張性も意識していました。
スマラボさんを選んだ理由は提案力の高さとオフショアによりコストが抑えられたことです。
弊社の事業をよく理解し、コミュニケーションを取る中でこちら意図を正しくと汲み取り、
プラスアルファの提案やアドバイスを頂けたので安心感を持つことができました。
また、納期まで3ヶ月しかないという点を主体的に考えて頂き、短い期間でどこまでやれるかという具体的な進め方を提案頂けました。
さらに、オフショア開発を活用することでコストも抑えることができるのも魅力的でした。
スマラボさんのオフショア開発サービスは日本人PMをプロジェクトに参画させることで、オフショア開発ではあるものの、
進め方は日本のシステム会社と同様のプロセスでお任せでき、コミュニケーションコストも抑えられるということで、
それであれば安心して任せられると思いスマラボさんにお願いすることに決めました
オフショア開発についてどのようなイメージをお持ちでしたか
システム開発会社を選択する上でオフショア開発も選択肢としてありえるものだと考えていたので、特別なものとは思っておらず、抵抗はなかったです。
コストが抑えられる一方、コミュニケーションが難しそうというイメージがあり、弊社が重要視していた
「意図を汲み取って、提案して頂く」ということに対して、不安はありました。
プロジェクトを進める上で苦労されたことをお聞かせください。
開発当初は、ビジネスモデルを固めながらプロジェクトを進めており、考えや状況が揺れ動く中で取捨選択が迫られると同時に、
短い開発期間で完成させなければならないということに、双方のディティールや想いが少しずつずれてしまっていました。
この課題についてはスマラボさんも認識してくれており、こちらが相談する前に、改善案としてチーム編成変更のご提案を頂きました。
外部連携チームと業務開発チームの2チームに体制を分け、それぞれの課題やリスクを可視化し、担当者や期日を決め、
メンバー全員が同じ認識をもって進められるように改善して頂いたことで、その後は開発スピードを徐々に上げていくことができました。
スマラボのオフショア開発を活用してよかった点をお聞かせください
開発当初は仕様変更ややり直しなどが発生することもありましたが、オフショア開発を選択していたことで、
手直しによるエンジニア稼働の追加コストが掛からずに進められたのはすごく助かりました。
また、今回は日本人PMに入って頂く体制を取っていたので、オフショア開発ではあるものの、
コミュニケーションはすべて日本人と行うことができ、日本のシステム開発会社と変わらないプロセスでプロジェクトを進めることができ、
安心感もありました。
スマラボに改善してほしいことやリクエストがあればお聞かせください
今回のプロジェクトは日本人PMに入って頂きプロセスのコントロールをお任せしていたので、
ベトナム側とのやり取りの実態が見えにくいという面がありました。
今はbacklogのメンバーに追加して頂き、少しずつコミュニケーション内容が見えてきていますが、
オフショア側のコントロールに私自身がもっと関わったほうが良いかもと思っています。
また、オフショア開発の場合、海外からアクセスを行うので、セキュリティ周りはより慎重にお願いしたいです。
現地メンバーのセキュリティ教育なども引き続きお願いできればと思っています。
スマラボをどのような会社におすすめしたいですか
新規性の高いビジネスの立ち上げや、モックアップやPoCからスタートしたいと考えられている方にはぜひおすすめしたいです。
すぐに体制が構築でき、仕様変更なども柔軟に対応して頂けるので、まずはスモールスタートで小さい物を作成し、
検証→結果から必要な機能をリストアップして、ウェーターフォールモデルとして設計に落としていくような流れで活用できると、
オフショア開発のメリットをうまく活用できると思います。
Interview02
代表取締役 副社長
市場創造開発本部 本部長
佐々木 真志 様
パーソナルシェアオフィス「comolu」を立ち上げた想い
コロナ禍を機に働き方や働く時間の柔軟性は広がったものの、働く場所の選択肢は増えていないと感じていて、
“働くを豊かにする”というミッションの基、新規事業を立ち上げることになりました。
シェアオフィスビジネスは決して新しいビジネスモデルではないですが、ユーザーとして利用する中で、
いくつかの課題やもっとおもしろいことができると感じていました。
またコロナ禍を機にシェアオフィスの利用者が増え、自分自身が予約を取りづらくなっていたこと、また我々に頂くオフィスデザインの要望として、
会議室ではなく個室のリクエストが圧倒的に増えている一方で、個室1つ作るには会議室と同等の費用が掛かってしまうため、
オフィスに個室を増やすことができていない状況があり、高まる個室ニーズに対して私たちが応えられることを検討し、
パーソナルシェアオフィスビジネス【comolu】(コモル)をスタートすることとなりました。
「comolu」のサービスについてお聞かせください
「comolu」は、心地よさや快適さを感じられる空間を提供するシェアオフィスサービスです。
これまで皆様が利用されてきたシェアオフィスとは少し異なり、「働く」という行為だけに特化した空間ではなく、家具・デザイン・音・光など細部までこだわり、働く人の心と体に優しい空間デザインを施しております。
例えば光は目に最適な照度に設定し、長時間働く人の体への負担軽減に配慮しています。
音は周辺への音漏れを心配しなくていいように個室の遮音性能高さにこだわっており、
また部屋全体には心地のよい音楽が流れています。
様々な工夫を施し、働く人が集中でき、心地よさをと快適さを感じられる空間になっています。
また、comoluは働く人が心地よく快適に過ごすことができるシェアオフィスでもある一方で、“ビルオーナ様のビル資産価値を高める”プラットフォームビジネスでもあります。
ビルの空間をただ貸すということが、以前よりも難しくなっている中で、テナント様が求める「個室を複数設置したい」というご要望もまた予算的に難しいという状況もあります。オーナーが所有するビルそのものに、工夫が施された個室が複数設置されている快適な空間「comolu」があることで、テナント様は自社のオフィス内に個室を十分に設ける必要はなく、同ビル内の移動のみで個室を利用することが可能となります。「comolu」を活用しテナント様のニーズを叶える空間を提供できることは、テナント誘致のインセンティブになると考えています。
私たちがシェオフィスビジネスを行う上でのソフトウェアと、シェアオフィスを作るノウハウ、また、それを管理する仕組みを持つことで、オーナー様には長期的な収益源としてポートフォリオの書き換えをして頂くことで、ビル全体の収益性が高くなる可能性があると考えています。
またcomoluを活用すれば保有するアセットをテナント様に時間単位で割り振ることもできるので、テナント様へ向けた提案の幅が広がるなど、ビルの資産価値を高めることができるサービスとなっています。
今後、どのような方に「comolu」を使って頂きたいですか?
シンプルに「comoluで働くことができたら便利!」と思ってもらえる方に使って頂きたいです。
comoluは心地よく快適に過ごせる空間であり、ユーザーニーズにお応えし土日の利用や、法人・個人どちらも利用が可能となっております。
初期の手数料などはなく、利用した分だけお支払い頂く従量課金制となっているので誰でも利用しやすいサービスです。
これまで出先でオンライン会議ができるカフェを転々と探していた営業マンや、大事なWeb会議で自宅の通信環境に不安を抱えている方など、
集中して仕事ができる場所を求めている人にぜひ使って頂きたいです。
2022年9月1日に1号店の渋谷道玄坂を、2023年4月に2号店の東京日本橋をオープンしました。
まずは、その2つのエリアをよく利用される方に 「comolu」のことを知って頂き、
大事な商談や仕事に集中したい時の選択肢の一つとして選んで頂けると嬉しいです。
年内には都内に10店舗程度を拠点を構えたいと思っております。
働く場所の選択肢としてcomoluを多くの方にご利用頂けるようにこれから店舗数を増やし事業を拡大していく予定です。
Member Comment
PM/尾﨑のコメント
今回の開発は新規ビジネス、短納期、ベトナムオフショアラボ、アジャイルという特性があり、難易度がやや高めとなることから、私も日本人PMとしてプロジェクトに参画させて頂きました。プロジェクト進行中にいくつかの課題が発生することもありましたが、お客様と密に連携をとり、オフショアチームもスピードを意識して開発に取り組むことで、円滑な課題解決ができ感謝しております。今後の追加開発では開発プロセスを段階的に整備することで、本来のベトナムオフショアラボの体制にシフトさせていただき、よりコストメリットの高いオフショアラボ開発サービスを提供できると考えております。
フロンティアコンサルティング様と弊社メンバー
ブリッジSE/Giangのコメント
オフショア開発において何よりも重要なことは、オフショア開発メンバーがお客様のビジネスをきちんと理解することです。
今回のプロジェクトは要件定義、モックアップの作成、基本設計など上流工程から携わらせて頂くということ、また開発期間が短期間であるということで決して簡単なプロジェクトではありませんでしたが、comoluのビジネスアイディアは世の中のすべての人にとって身近なものであり、私自身も興味関心を持つことができ、ビジネスを深く理解することができました。
ブリッジSEとしてオフショア開発メンバーへお客様のビジネスアイディアを共有し、メンバーが1人1人がきちんと理解した上で開発を進めることができた為、短期間ではありましたが無事comoluプロジェクトのフェーズ1をリリースすることができました。また、オフショア側からユーザーエクスペリエンスやセキュリティなどのアイディアを提案し、品質向上に繋げることもできました。