こんにちは!顧客満足度にこだわるIDSが提供するベトナムオフショア開発サービススマラボです。

オフショア開発を検討する上で、
「オフショア開発国としてベトナムを検討しており、ベトナムの最新状況を入手したい」
「コロナ前に検討していたオフショア開発導入について再検討することになり、今のベトナムオフショア開発の動向が知りたい」
「コロナ後にベトナムオフショア開発はどう変わったの」

このような疑問やお悩みをお持ちではないでしょうか。

本記事では、ベトナム情報通信省の白書2021年やベトナム統計局のデータを参考に『ベトナムの状況とコロナ後のベトナムオフショア開発最新動向について-スマラボ』お話していきます。

ベトナムの今(2022年6月15日の状況)

1.ベトナム国におけるコロナの状況

まずはベトナム国における新型コロナウィルス感染状況からお伝えしていきます。
2022年6月15日発表のベトナム全体の1日の感染者数は866名でした。同時期の日本における1日の感染者数は約15,000名前後となっており、2022年6月時点のベトナムにおける新型コロナ感染者数が比較的に落ち着いていることが分かります。

2022年2月初旬、ベトナムでは旧正月の連休があり、連休後は感染力の強いオミクロン株の感染拡大により新型コロナウィルス感染者が急増しましたが、3月18日以降は感染者数が減少しております。

ベトナムはワクチン接種率も高く、18歳以上の成人人口のワクチン接種率は1回目は100%、2回目まで終えた人が全体の約93%に達しています。4月14日からは5歳-11歳へのワクチン接種も開始されました。

2.ベトナム国の経済活動

ベトナム政府は2021年10月に新型コロナウィルスへの対応を“ウィズコロナ”へ転換し、経済回復へ向けて様々な取り組みが行われました。制限されていた路線バスやタクシー、飲食店などが少しずつ再開し、市・省間の移動制限が徐々に解除され、2021年末頃には国内移動や国内観光が通常通り行えるようになりました。2022年2月の連休には久しぶりに田舎に帰省するなど遠方で連休を楽しんだ人が多かったようです。2022年4月末にはベトナム国内線の利用状況はコロナ前の96%まで回復しています。

外国人観光客の受け入れについては、2022年3月15日より出国前に受けた新型コロナウイルス検査が陰性であれば、入国後の検査および隔離措置が不要となり、また同日に日本など13カ国を対象として、ビザ免除措置を再開することを決定したことから、外国人観光客の入国が可能となりました。2022年4月のベトナムへの海外からの訪問者数は20万人に達しており、観光業や航空業の回復も進んでいます。(2022年6月現在はベトナム入国前の陰性証明書の取得・持参は入国の条件ではなくなりました)

ベトナム統計局によると2022年第1四半期(1~3月)の国内総生産(GDP)成長率は、前年同期比 5.03%増加すると推測され、2021年第1四半期の4.72%、2020年第1四半期の3.66%を上回っています。

3.ベトナム国の企業の動き

下記の表は2020年1月~3月と2022年1月~3月の新規法人登録情報を記載したものです。2022年第1四半期の新規設立企業と再運営企業の数は2020年の同時期と比較して大幅に増加していることがわかります。

2020年1月~3月2022年1月~3月
新規設立企業数14.3千社34.6千社
事業再開企業数25.6千社
総資本額193.6兆ドン471.2兆ドン
追加登録資本額1,177.9兆ドン
総従業員数93.8千人243.5千人

2022年第1四半期の製造業企業におけるビジネス傾向調査の結果では、28.4%の企業が2021年の第4四半期よりもビジネス生産状況が良好と評価し、35.8%の企業が生産状況が安定していると評価しました。35.8%の企業は困難に直面していると述べています。

また2022年の第2四半期の結果予想については50%の企業が2022年第1四半期よりも良くなると述べており、17.7%の企業はより困難になるという予測があります。

ベトナムオフショア開発の動向

続いて、ベトナムオフショア開発がコロナ後にどのような変化をみせたのか、見て行きましょう。

1.IT市場の動向・推移

ベトナム情報通信省の白書2021年によると、ベトナムにおけるIT市場の売上は毎年1割近く伸びており、IT市場が拡大していることがわかります。また、IT市場の拡大に伴いソフトウェア輸出量(オフショア開発)も右肩上がりとなっております。

また、ベトナムのソフトウェア企業数並びにソフトウェア労働者も増加しております。

ベトナム政府は方針としてICT先進国を目指しており、ベトナムICT人材市場は現在最も注目されている市場であります。2025年迄に110万人のIT技術者を育成する目標が定められていることから、これから益々若くて優秀な人材が輩出され、ベトナムIT市場が伸びていくことが予想されます。オフショア開発拠点としても益々需要が上がってくることが予想されます。

2.技術領域の変化

コロナの影響によりDXが進んだことから、オフショア開発においてもコロナ前とコロナ後では下記のような変化が見られました。

オフショア開発の変化2019年頃2022年
外部環境アウトソーシング成熟期コロナ変革期
優先事項コスト、品質エンジニアが確保できること
契約形態請負が多い(責任はベトナム側)ラボが多い(責任は日本側)
システムお客様向けシステム自社サービス
技術要素JavaPHP,typescript,Vue.js,React.js
環境プライベートクラウドAWS,GCP
懸案開発場所のセキュリティ非機能要件としてのセキュリティ

DX推進にオフショア開発の活用は欠かせないものとなっています。

3.オフショア開発がより身近なものに

新型コロナウィルス拡大の影響で多くの企業がリモートワークを取り入れたことにより、オフショア開発で大きな課題とされていた「遠隔コミュニケーション」に対する人々の抵抗感は以前よりも少なくなりました。また、コロナの影響でこれまで当たり前にあった人と人との交流やイベントの回数が激減し、多くの産業において、DX(デジタルトラストフォーメーション)が拡大したことの影響により、日本で不足しているIT人材の確保を実現できるオフショア開発がより一層注目を集めています。

まとめ

オフショア開発といえば従来は日本と発展途上国間の賃金格差を背景に「コスト削減」を狙いとした活用が主流をしめておりました。ベトナムオフショア開発も中国・インドの人件費が高騰したことから開発コストを抑えたオフショア開発国先として注目されてきましたが、ベトナムにおけるソフトウェア業の平均収入は増加傾向にあり、また円安の影響などにより、今後は「開発コストの削減」が主な目的ではなく「ITリソースの確保」や「新規ビジネスの創出」を目的とした動きが強くなることが予想されます。日本国内でより一層確保が厳しくなるITリソースの確保に【ベトナムオフショア開発】を選択の一つとして検討してみては如何でしょうか。

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