オフショア開発とは?

オフショア開発とは情報システムやソフトウェアの開発業務を海外の事業者や子会社に委託・発注することで、
開発コストの削減、リソースの調達を容易にするための開発手法です。
当初は英米からインドへの委託など英語圏の国の間で盛んに行われ、
その後、日本を含む様々な国々に広まりました。

オフショア開発が注目される理由

オフショア開発は、コロナ禍で一気に進んだ日本企業のDX推進のためのエンジニア不足を背景に、ますます需要が高まっています。

オフショア開発とは

オフショア開発(Offshore Development)とは、海外企業に開発業務を委託することを指しています。「岸」を意味する「shore」から「離れる(off)」という言葉から成り立つとおりですが、ビジネス用語としては「オフショア」は「海外」という意味で使われることが多いと思います。

オフショア開発はコスト削減から始まりました

オフショア開発は、日本企業においては1990年代頃から取り組み始めたと言われています。その頃は中国なども人件費が安く、日本メーカーがこぞって中国に工場を設立していたのを記憶している方もいらっしゃったでしょう。ハードウェアの海外アウトソーシングが進んだ時期に、ソフトウェアも海外で、というのは自然な流れだったのだと思います。

日本はもともと慢性的にIT人材不足

情報化とグローバル化が急速に進展する現代では、それに伴ったソフトウェア開発などに多くの優秀な人材を必要としており、日本国内だけではその需要増に供給が追いつかない状況となっています。
日本のIT人材不足は深刻で、IT開発リソースの確保は急務の課題です。

  • IT人材の有効求人倍率は8~10倍
  • 転職応募者のユーザー企業・大企業志向が顕著
  • 転職市場におけるIT人材の絶対的な量・質が不足
  • エンジニア不足により、企業の採用投資額が高騰
  • 働き方改革の影響もあり、人材の流動性が高く、低い定着率、高い離職率の要因に
経済産業省によるIT人材不足の将来推計 (2015年予測)

経済産業省によるIT人材不足の将来推計

コロナ禍の影響(DX推進と、リモートの一般化)

コロナ禍をきっかけに、業務のデジタル化やDXに取り組んでいらっしゃる企業も多いかと思います。もともと慢性的にエンジニア不足だったのに加え、各社がIT投資を積極的に行った結果、自社でエンジニアを高い給与で囲い込むことも増え、派遣で人材を募集してもなかなか自社の要件に合う人材提案が無いという状事態もよく聞きます。

また、ZoomなどのWeb会議がコロナ禍で一般化したことで、これまでは現地に行かないと出来ないと考えられていたオフショアチームとのチームビルディングも、Web越しでやることに不安を感じなくなったとも言えます。

オフショア開発で人気の国

中国国旗
中国
インド
インド
ベトナム
ベトナム
インドネシア
インドネシア

現在オフショア開発で人気の国は上記4ヶ国が挙げられます。
IT大国として優秀な技術者の多いインド、オフショア開発の長い歴史がある中国は、依然として大きな需要がありますが、近年、人気を集めているのはベトナムです。これにはインド、中国に比べて人件費が安い、親日で真面目な国民性などの要因が大きいと思われます。 また、ベトナムは国策としてエンジニアを増やしており、日本では確保しにくいエンジニアを比較的確保しやすいという事情もあります。日本語ができる人が多いというのもベトナムの特徴でしょう。

中国はもともと日本企業のオフショア開発委託先として非常に人気のある国でした。しかし、2012年ころには中国国内で大規模な反日デモなども行われるなど政治的なリスクも発生し、また、賃金レベルもかなり上昇したことから、別の国での検討が進むようになったと言われています。

上記以外にもフィリピン、タイ、ミャンマー、エチオピアといった国々に依頼する場合もあります。ミャンマーは近年の政治クーデターもあり、安定的な体制確保問観点では難しさが残っています。また、英語での対応が可能なインドネシアはオフショア人気の高まっている国のひとつであり、今後の動向が注目されています。

ラボ型開発とは?請負開発とは?

オフショア開発では、「ラボ型開発」「請負開発」の大きく2つのご契約形態があります。

ラボ型開発とは?

ラボ型開発とは一定期間(半年や1年などが基本とされている)のご契約を締結し、お客様業務対応専任チームを作り自由に開発を行っていただく形態です。
一定期間専属のチームと開発を行う事によるナレッジの蓄積で、生産性と品質を担保した安定的な開発を行うことが出来ます。
オフショア開発においては、ラボ型開発で取り組むのが向いています。長期的に、社員のように育成していくつもりで取り組むのが良いでしょう。

請負開発とは?

請負開発とは必要となる人材を必要な人数だけ必要な期間で確保。工数ベースで金額を算出し、納品物を決定した上でご契約を結ぶ形態です。
日本国内でのアウトソースにおいては、「請負契約」で行うことも多いため、オフショアにおいても同様に考える企業もありますが、仕様が完全に固まっている場合や、プロジェクト管理を完全に日本側から実行する場合を除き、請負契約で実行するのはハードルが高いのが実情です。

ラボ型開発と請負開発の違い

ラボ型開発請負型開発
ご提供するものご契約時に定義された作業人員、作業時間 ご契約時に定義された成果物
責任範囲善管注意義務 瑕疵担保義務
開発体制お客様が決定 弊社内で調整・決定
開発手法ウォーターフォール型
アジャイル型(スクラム開発)
ウォーターフォール型
ご精算方法毎月ご精算
初回ご契約時のみご契約時に3カ月前払い
ご契約時50%、検収後50%
ご契約期間3カ月単位 ご契約時に定義されたご契約期間
相性のいいプロジェクト・要件の不確定要素が高く、開発中の仕様変更を前提としているプロジェクト
・長期継続的なプロジェクト
・固有のナレッジを必要とするプロジェクト
・要件が明確で仕様変更のリスクが少ない
・固有のナレッジを必要としない

オフショア開発に向くプロジェクト

オフショア開発に向いているのは、なんといっても「サービス開発」です。サービス開発においては正解があるわけではなく、仕様を考えて、開発をして、実際にリリースして、ユーザーの反応を見ながら改善を重ねていくプロセスを踏んでいくことが多いと思います。この際には、できるだけコストを抑えつつ、柔軟に仕様変更ができる体制を確保しておくのが良いので、オフショア開発のラボ型契約が最も向いていると言えるでしょう。

オフショア開発のご相談は、システムインテグレーターが手掛けるオフショアラボサービスの「スマラボ」へご相談ください

スマラボは、25年間システムインテグレーターとしてオフショア開発に取り組んできた、株式会社アイディーエスが提供するベトナムオフショア開発サービスです。日本のシステムインテグレーターだからこそ、プロジェクト管理や品質管理を得意にしており、また、自社子会社だからこそのチームビルディングも可能です。エンジニア不足でお困りであれば、ぜひご相談ください。